【裁判】川崎老人ホーム3人転落死、法廷で流された“自白映像”

https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20180216-00000052-jnn-soci
TBS系(JNN

 川崎市の老人ホームで入所者3人が転落死した事件で殺人罪に問われた元職員の男の裁判員裁判で、男が捜査段階で自白した場面の映像が法廷で流されました。

 横浜市の無職、今井隼人被告(25)。2014年、川崎市の老人ホームで当時86歳から96歳の男女3人をベランダから投げ落としたとして、殺人の罪に問われています。

 「いずれも何もやっていません」(今井被告)

 これまでの裁判で、無罪を主張している今井被告。直接的な証拠が乏しいなか、最大の争点となっているのは、捜査段階での自白の信用性です。16日の裁判では、逮捕の直前、警察から任意の聴取を受けている際の録音録画の映像が証拠採用され、法廷で公開されました。

(録音録画の映像より)
 「僕が殺そうと思って殺しました」(今井被告)
 「これまでなぜ隠していた?」(警察官)
 「申し訳ない。勇気がなかった。うそをつくのは苦しいので、本当のことを言うしかないと腹を決めてきょうは来ました」(今井被告)

 「廷内で流れている録音録画の映像を見ましたが、調べを受けているときの今井被告の様子はとても落ち着いて話していて、被害者3人のうちの1人の女性の殺害当時のことについては、ベランダで足を両手で抱え、持ちあげて落としたとジェスチャーを交えて具体的に話していました」(記者)

 死亡した3人のうち、当時87歳の男性と96歳の女性をそれぞれ突き落とした際の様子については・・・

(録音録画の映像より)
 「(87歳の男性を)ベッドから無理矢理起こしたら怒っていたので、『もう死ぬんですよ』と話し、その後突き落とした。自分はしゃがんで下半身をつかむ形で女性(当時96)の両手を手すりに乗せて、そこが支点になって、太ももから下を全部持って下に落とした。女性は手すりに手がついたとき『何するのよ』と言った」(今井被告)

 法廷で映像が流れている間、今井被告は時折、顔をモニターに近づけ、食い入るように映像を見つめ、メモを取っていました。