【研究】殺鼠剤が効かない!毒素耐性遺伝子「L120Q」を持つ突然変異のネズミが発見される(イギリス)

ソース:英国のスーパーラット侵入:毒素に耐性の変異型げっ歯類は英国の家庭を襲う(2018年2月15日公開)
https://www.dailystar.co.uk/news/latest-news/682042/super-rat-invasion-resistant-toxins-UK-plague

◆新世代のスーパーラットが襲来か?突然変異のハイパーな毒素耐性遺伝子「L120Q」を持つネズミが発見される(イギリス)

イギリスで新世代のスーパーラットが発見された。
毒素に耐性のある変異型のげっ歯類だという。

1組のネズミカップルが1年間で1万5000匹の子孫を生み出してしまうこともあるほど、ただでさえ繁殖力バツグンのネズミたち。
増殖したら大変なことになると一部騒ぎとなっているようだ。

■イギリス全土にスーパーラットが広がる恐れ

新世代のスーパーラットの存在はレディング大学の調査により明らかになったもの。
イギリス中部全域でほとんどの毒に耐性のある「L120Q」と呼ばれる突然変異遺伝子を持つネズミが発見されたのだ。

「L120Q」はこれまでに確認されている中で最強の毒素耐性遺伝子だそうだ。
「L120Q」を持たないネズミは殺鼠剤により死亡するが、新世代のスーパーラットには効果がないため駆除することができないという。

「L120Q」を持つネズミカップルにより個体数がどんどん増えているとの報告もあり、イギリス全土に爆発的に広まる可能性もある。
なお、イギリス中部以外の地域については未調査とのことだ。

■専門家に駆除を依頼するのが最善策?

イギリスの害虫駆除協会のディー・ワード・トンプソン氏は、
新世代のスーパーラットをここまま放置すれば公衆衛生に重大なリスクが生じるかもしれない。
ネズミの種を超えた耐性を備えつつあることが分かる
と警戒を呼び掛けている。

まだこのネズミが人間にどんな影響をもたらすのかはわかっていない。
だが、自分で駆除しようとしても従来の殺虫剤が効かないので完全に駆除しきれない場合も多い。
専門家に依頼して確実に駆除してもらったほうがよさそうだ。

■イメージ写真
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カラパイア 2018年02月16日
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