【米フロリダ高校銃乱射】19歳元生徒を訴追 白人至上主義の団体に所属、軍事訓練に参加

【ニューヨーク=上塚真由】米南部フロリダ州パークランドの高校で17人が死亡した銃乱射事件で、ニコラス・クルーズ容疑者(19)が地元の白人至上主義団体に所属し、「軍事訓練」に参加していたことが15日、分かった。複数の米メディアが報じた。クルーズ容疑者は同日、計画殺人などの容疑で訴追され、裁判所に出廷した。

 米メディアによると、所属していた団体は「フロリダ共和国」。団体の指導者が、クルーズ容疑者が「軍事訓練」に少なくとも1回は参加していたと認めた。容疑者とは直接面識はなく、事件も団体の指示ではないとしている。

 また、昨年9月には動画投稿サイト、ユーチューブのコメント欄に、クルーズ容疑者の同姓同名のアカウントから「プロの学校銃撃犯になる」との書き込みがあったことが判明。ミシシッピ州の男性が見つけ、連邦捜査局FBI)に通報していたが、FBIは15日、投稿者を特定できなかったと説明した。

 犯行に使われた銃は、クルーズ容疑者が昨年2月に同州内で合法的に購入。容疑者に犯罪歴はないが、周囲とトラブルを起こすことも多く、精神科の治療を受けていた時期もあったという。

 トランプ米大統領は15日、事件に関してホワイトハウスで演説し、「罪のない子供たちや教師がいる学校が、ひどい暴力の現場となってしまった」と事件を非難。「学校の安全確保とメンタルヘルスという難しい問題に取り組む」と強調したが、銃規制には言及しなかった。

2018.2.16 09:51
産経ニュース
http://www.sankei.com/world/news/180216/wor1802160016-n1.html