【研究】日本の南の海底火山に文明壊滅を招きかねない大量のマグマ溜りを発見(神戸大学海洋底探査センター)

◆日本の超巨大火山に文明壊滅を招きかねない大量のマグマ溜りが発見

神戸大学海洋底探査センター(KOBEC)が日本の南の海底にある超巨大火山(スーパーボルケーノ)に多量のマグマが蓄積された大規模な溶岩ドームを発見した。
溶岩ドームは7300年前に巨大カルデラ噴火を起こした海底火山内にある。

当時の噴火で九州にあった古代文化は滅びた。
KOBECは溶岩ドームが7300年前と同じ規模のカタストロフィーを起こす危険性があると指摘している。

KOBECが調査した鬼界カルデラは古代の大規模な海底噴火の結果形成されたもので、そのカルデラの下部から突き出た部分に今回、高さ600メートルの溶岩ドームが発見された。
ドーム内には41立方キロものマグマが蓄積されているものと推定されている。

このマグマが今後100年間に噴火する確率は推定で1%たらずではあるものの、ひとたびその事態となれば、1億人が死に至るとされている。
インディペンデント紙が報じた。

研究者らは海中ロボットを用いて海底地形のより詳しい調査を計画している。
これによりマグマの蓄積する速さを特定し、超巨大火山が出現する原因を探る。
超巨大火山の噴火は稀有な現象ではあるものの、発生すれば火山灰や化学物質の降下により太陽光線が遮られ温度が低下する「火山の冬」現象を引き起こしてしまう。

イメージ写真:https://jp.sputniknews.com/images/458/00/4580023.jpg

Sputnik日本 2018年2月16日 17:29
https://jp.sputniknews.com/science/201802154580044/